#おかななの読書記録 07

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3月に丸善で参考書をたくさん買ったついでに貰った電子書籍500円分のチケットで。初めて電子書籍というものを読んでみたけれど、電子書籍パネェ!って感じ。どうパネェ!かはまあ語りだしたら長くなりそうだから置いておく。honto、ほんとにありがとう。(アッ)

 

 

私がここ最近優しい文章ばかり読んできたからか、はたまたこの本だからなのか分からないけれど、見たことない漢字や言葉が多かった。だからといって格段読みにくい訳でもなく、むしろ読みやすいお話でした。ボーイズラブの。ってカテゴライズするもおかしなくらい胸に残るような、そんなお話。

みんなが普通と捉えている恋愛の形ってどれほど凝り固まったものなのだろう、と思う。“同性愛の原因”だなんて陽向の親が言っていたけれど、それはもう遠まわしに否定していることになってしまうわけで。今の時代、多様性が認められるようになってきたのかもしれない。でも若しかすると私も自分が理解できないものへのキモいとか無理とかいう気持ちを言葉にしていなくても行動や言葉の端々で知らず知らずの間に他人に見せてるのかもしれない。

男女の恋愛と同性愛の根底にある思いはそんなに変わらない。というか同じ。

恋人の全てを知っていたい陽向と、お互い機微に触れていればそのままでいい正午。お互い黙っていたら何も伝わらないけれど、じゃあどこまで話せば良いのかといういじらしさ。う~ん、すごく難しいところなんだろうなぁと感じた。他人の時間というのは自分にとって空白なのであって、みんな自分のことしか考えられない。他人の性格をこちらがねじ曲げることも出来ない。そう考えたら恋愛ってなんで、この世にあるのだろう、なんて思う。

 

私が拙いなりに経験してきた恋愛も、自分の都合で相手を振って、自分の都合で相手に告白したような、そんな風だったな、って思えば情けない。陽向のようにずっと誰かを愛すことはできない気がする。わかんねぇな~ある程度経験してないことはいつも異常に言葉がペラッペラ。情けないな。でもこうやって小説で人の恋愛を経験できるのはやっぱり素敵なことなんだと思う。普遍的な典型的な恋愛なんてこの世にないのだからね、だから恋愛って楽しいのかもしれない(わかったように言うな)

それと、二人の間にひっそり、でもしっかり立っている小夜のものの見方と、各章のタイトルがカクテルの名前になっていたのがものすごく好きだと思った。陽向と正午の2人だけだとこの小説は短調になっていたのだろうな、と思うと、小夜は神様のような、そんな存在だと思った。カクテルの味は全くわからないけれど、きちんと説明されていて、ちゃんと各章にぴったりで。陽向と正午と小夜っていう3人の関係性を表しているようなネーミングセンスも各章のカクテルの選び方も素敵な小説でした。何やら三部作らしいので前作2作もきちんと読みます。

あーっカクテル飲める大人になりてーっ

 

 

心を開くことと何でも喋ることとは同じ意味なのだろうか

 

陽向の純粋さはひとえに経験値の低さからきている。純粋イコール一途ではない。

 

#僕の背中とあなたの吐息と #沢木まひろ